2013年6月3日月曜日

指差し作業員について


この作品は衝動的という意味ですごくVito Acconci的であると言える。彼らは人に汚物をなすり付けることをアート言った、その時代はよかっただろう、芸術はある意味ではお綺麗すぎたし、ガチガチのルールに縛られていたからだ。反芸術というダダイストの信念は説得力があった。


しかし今はどうだろう、我々の前にはダダイストたちが破壊し尽くした荒野が残るばかりである。その穿り返された土砂の山を、今更穿り返して何の意味があるのか?

我々はそこに新しい秩序を築いていかなければならない。いずれ誰かが私たちの築いた秩序を崩す時が来るだろう。しかしそのときは、また新しい地平が切り開かれるはずである。もし時代が人を提起するのであれば、今芸術の世界は、再建のときである。いずれまた崩壊は訪れるだろう。しかし、崩壊の時を恐れてモノを形作ることを否定してはならない。